たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/32 ダイキャストモデル


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F-14D

AJ100

VF-31


Hachette



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 F-14D AJ100 VF-31 U.S.NAVY by Hachette

 

分冊書籍のアシェット社から驚くべき商品が発売されました。100回にわたりF-14Dのダイキャストモデルを完成させるというおそらくダイキャストモデル史上初の試みだと思います。1/32というサイズに加え、100週に渡る長期戦、そしてその合計金額から腰がひけてしまいそうな商品ですが、ダイキャストモデルのレビュアーの端くれとして挑戦する事を決意しました。この2年間は節約の日々に突入です!

 

http://www.f14tomcat.jp/home.html

 

100号で組み上げるギミック満載の半完成品ダイキャストモデルの最高峰。

■第1号に封入されているスタートアップDVDからのキャプチャです。

 

このモデルに選ばれたのは米海軍のF-14を最後まで運用したVF-31トムキャッターズのCAG機AJ100で、ラストクルーズのデザインが再現されます。サブタイプはF-14の最終型であるF-14Dです。

 

マーキングをはじめ塗装済モデルとしてパーツが届けられます。世界的にはスカル&クロスボーンで有名なジョリーロヂャース、日本国内なら厚木に常駐したブラックナイツといったところが人気だと思いますが、F-14を最後まで運用し部隊名もトムキャッターズというF-14を愛した飛行隊という意味ではこの機体はよい選択だと思います。

 

装備品は任務に合わせて組み換えができるとの事。トムキャットが誇る長射程ミサイルAIM-54フェニックスもついてきます。

 

このモデルの魅力のひとつは電動によるギミックが多く仕込まれている事です。差替ではなく、手動でもなく、電動で開閉するキャノピーにはきっと心を踊らすことでしょう。

 

意外と地味で宣伝されていませんがコックピット内のパネルも前後席ともに点灯するようです。これは是非パイロットフィギュアも追加して欲しいところです。

 

可変翼は男のロマン。今まで可変翼を再現したモデルは数多くありますが電動ギミックを仕掛けたダイキャストモデルは私の知る範囲ではありません。赤外線リモコンで開閉を楽しむことができます。

 

主翼は開閉の他にもフラップダウンが電動で楽しめます。このギミックは1/32というビッグスケールだからこそ実現できる技だと思います。

 

垂直・水平尾翼も電動で動きます。離陸前の舵のチェックのようにグリグリ動かすことができるのでパイロットの気分になれるかも。

 

なんとエアブレーキまでも電動で動きます。このスケールになると不可能はないのかな?と思うほどギミックが満載です。ちなみにアレスティングフックは電動では動かないようです。

 

これも驚愕のギミックですがランディングギアの格納が電動ギミックで楽しめます。実機同様にこの大きなダイキャストモデルを3本の脚で支えることができるのか…ちょっと不安がありますね。

飾り台は後日販売と書いてありましたが、もうちょっとカタパルトっぽい格好いいものにして欲しいところです。

 

実に細かいところまで光ります。尾翼については左側は点灯ですが、右側は点滅と機能的にもきちんと再現されています。この他主翼端もしっかり点灯します。

 

主翼のスラットは手動ですがスライドすることができます。動作時に出てくる赤い部分はアクセントになります。

 

スポイラーも手動で動かすことができます。もうこれはF-14の完全再現モデルと言っても過言ではないと思います。

 

レドームを上に開けるとレーダーが内蔵されています。1/72スケールのダイキャストモデルとは全く違うコンセプトのモデルだと感じることができます。

 

このモデルのもうひとつの魅力は視覚的なギミックだけでなく耳でも楽しめる事です。音源は実機から録音したものと思われますが機銃音はさすがに聞いたことがありません。

 

高速でフライバイする際の音が再生されます。WINGSでの興奮を思い出してしまう方も多いことでしょう。さすがにソニックブームの経験はありませんが…。

 

これもビデオでしか見ることはありませんが、フェニックス発射時のシュパーっという効果音が再現されます。

 

これはいい!と思ったのがエンジンスタート時の吸気音。F-14のエンジンに火が入った時の高揚感はファンであればその気持ちを共有できると思います。ファンは回転するギミックが仕込まれる徹底ぶりです。

 

最後はアフターバーナーギミックです。A/B点火時のサウンドが楽しめる他、炎をイメージした点灯ギミックが仕込まれています。さらにエンジンノズルまで開閉するというコダワリが凄いです。

 

 

以上、ギミック満載のF-14Dダイキャストモデルです。

私は20年前位にこのサイズのプラモデルを組んだ事がありましたが、かなり大きいです。

これがプラ製であれば手を出すことはなかったかもしれませんが、ダイキャスト製という実機に似た質感を持ったモデルであるという事が何よりの魅力でした。更に実機をそのまま縮小したかのようなギミックの数々には心を惹かれます。

大変高価なモデル(欲しかった一眼が買えてしまう!)であり、簡単に買える商品ではありませんが、この趣味に足を踏み込んでしまったレビュアーの端くれとして、このビッグイベントに参加してみようと決断しました。色々と倹約する事もでてきますが…。

 

尚、このわがままに理解を示してくれた妻と子供に深く感謝します。
 


[20150121]


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